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情報管理

技術士受験 総合技術監理部門 情報管理とは

(おさらい)総合技術監理とは

総合技術監理は、公益確保を大前提に、事業運営や組織活動にあたり、5つの管理を駆使してトレードオフを調整し全体最適を継続することです。

技術士 総合技術監理部門 キーワード集の2~3ページにかけて、5つの管理とは何かが示されています。

5つの管理は、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

総合技術監理の技術体系と範囲

総合技術監理の技術体系として骨格となる管理技術は,経済性管理,人的資源管理,情報管理,安全管理,社会環境管理の5つである。これらそれぞれの管理技術の範囲を表1に示す。総合技術監理は,業務全体を俯瞰し,これら5つの管理に関する総合的な分析・評価に基づいて,最適な企画,計画,実施,対応等を行う監理業務ということができよう。

出典:文部科学省ホームページ 総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について
総合技術監理 キーワード集 2022

表1に情報管理は、「情報分析、コミュニケーションと合意形成、知的財産権と情報の保護と活用、情報通信技術動向、情報セキュリティ」とあります。

情報管理とは

ここから、情報管理とは何か考えてみます。

情報管理は、事業運営や組織活動にあたり、知的財産を含む情報を活用して合意形成するため、情報セキュリティに留意しつつ、必要な情報をタイムリーに収集・処理・伝達し、意思決定者に届ける仕組みと体制を作ることです。

理由は、経営においてスピードが重視されている上、平常時及び緊急時における情報の収集・分析・蓄積・伝達を的確に行うことが要求されているためです。例えば、情報セキュリティを確保していても、情報収集・分析・蓄積・伝達の仕組みがなければ、技術員が必要な時に必要な情報を得られず事業継続できません。また、情報収集・分析・蓄積・伝達の仕組みがあっても、情報セキュリティが確保されていなければ、技術員間での合意形成、組織としての意思決定ができず事業継続できません。

最新の情報通信技術を活用して、平常時及び緊急時における情報の収集・分析・蓄積・伝達を正確かつ迅速に行い、技術員間で最適な合意形成ができるように、システム障害、コンピュータウイルス感染、情報漏えいに留意した仕組みと体制を構築する必要があります。

情報管理は、一言でいうと、「セキュリティを確保した、合意形成が伴う情報収集・分析・蓄積・伝達」です。

ここで、情報通信技術の分野は進歩が早いため、常に最新の技術動向に注意を向ける姿勢が重要です。留意しましょう。

以上を踏まえると、情報管理は、「情報の活用」といえます。